麻生幾「戦慄 昭和・平成裏面史の光芒」(新潮社、1999年)

宣戦布告、特命で、麻生幾にはまった私。
ブックオフで見つけたので、購入してみた。

ゼロや上述とは違い、フィクションのストーリーではなく、昭和・平成の事件を詳細の資料を基に再現したものである。
挙げられていた事例は、三菱銀行「梅川事件」、オウム爆発における自衛隊出動待機命令について、浅間山山荘攻防戦について、惚れるニュージャパン大火災について、田中総理逮捕について、ペルー日本大使公邸事件、金丸逮捕、下山事件ベレンコ亡命、北朝鮮侵入船、についてである。

検察の働き、公安の働きに胸を躍らせれ、武器使用などに関する命令・指揮体系の乱れに個別性を統一性の調整の難しさに憂いながら、知らなかった事件などについて楽しんだ。

自衛隊と警察との役割・担当について総括的に考えるは、麻生幾の本は適しているように思う。
加えて、『戦慄』では、「国家の決断」という論点について鮮明に描かれていたように思う。