忠臣蔵〜決断の時〜

12月14日。
小さい頃、よく年末になると忠臣蔵を見ていたことをこの時期いつも思い出す。

忠臣蔵は色々なストーリーで描かれているが、たまたま先日『忠臣蔵〜決断の時〜』をやっているのを見つけた。
このシリーズは、中村吉右衛門大石内蔵助を演じており、二代目中村吉右衛門が好きな僕にとっては、好きなシリーズのうちのひとつ。

しかし、このシリーズ、もう少し討ち入り後の赤穂浪士の心情についても重厚に書いてほしいと思う。
切腹」に至るまでの幕府の判断の経過、また「切腹」と決まった時の赤穂浪士の心情(おそらく、喜んだと思うが。)について言及していて欲しかった。

逆にいえば、このシリーズは、忠臣蔵をはじめてみる人にはうってつけの作品かもしれない。
大石が善玉、吉良が悪玉に仕立て上げられてることもその要因の一つである。

学術的なことを考えれば、なぜ、忠臣蔵は時代を問わず、人気なのであろうか。
もはや現代では消滅したに近い過去の風習が、現代人からしたら羨ましく思うのであろうか。

なんにせよ、パールハーバーと同様、年の瀬を実感させる、貴重な存在である。