【説明会】霞が関オープンゼミ(春) 警察庁

3月4,5日、霞が関にてオープンゼミ(春)が開かれた。

4日に警察庁文科省に参加。(5日は法務省内閣府に参加予定だったが、参加せず。)
警察庁は課長級の講演を用意して下さった。
第一回目:生活安全局少年課長、第二回目:刑事局捜査第二課長、第三回:警備局外事情報部外事課外事調整指導官 である。
出席した、第一回目、第二回目について簡単にまとめておく。

<第一回目>
講演者:生活安全局 中尾克彦少年課長

 少年(大人よりも社会に復帰しやすい)を扱う警察の業務ということで、少年警察の業務についてまず説明していただいた。
主な業務は、サポートセンターの活動(少年相談、街頭補導、非行防止教室、立ち直り支援など)、少年の犯罪被害、児童虐待問題である。
 主要業務の説明後は、少年警察にとって最も大切なのは、話を聞く能力・少年を思いやる能力だという紹介。
 次に、少年警察の仕事を、児童ポルノ問題を具体例として説明していただいた。
少年警察の話が終わると、警察庁全般についての話に。
平成14年に生活安全局が設置され、犯罪等予防対策強化の時代が幕開けしたわけだが、警察がもつ力の基盤をどのようにして強くしていくか、が念頭におかれるべきことである。
 日本の警察庁の魅力として、まず諸外国と比べ、法の支配の充実という点を挙げることができる。
以前、警察庁長官官房国際課 堺課長補佐のお話を伺った事があるが、その時も同じようなことをおっしゃっておられた。タイなどでは警官の買収などがはびこっているが、その点、日本においての公正さ、民主的な点は、非西欧諸国に広めるべきという意見であった。

<第二回目>
講演者:刑事局捜査第二課 樋口眞人課長

 樋口課長が警察庁での勤務に対しての思いは、「自らの仕事に誇りが持てる」「自分がかけがえのない存在であると思える職場」という二点に集約できる。
 警察は、司法と行政の両方経験できる職場であるとも強調されていた。
さて、捜査二課の説明であるが、樋口課長は捜査二課(知能犯捜査)を、社会システム悪用犯と呼んでいた。
 また、「法と証拠」に基づいて対処(検挙)しなければならず、「摘発できなければ事件なし」となる課であることも強調されていた。(捜査一課などは起こった犯罪などに対処する課であるが、捜査二課は見えないところで行われている犯罪をまず立証することから始めなければいけない。) 
 警察庁の魅力としては、「行政と司法」「国と地方」それぞれにおいて意気に感じて仕事をすることができる点である。彼がおっしゃった、「目的に向かって心を開き一致協力する」という点も意気に感じた!


第一回目、二回目各回の後に、人事課 鶴代課長補佐のエールがあった。
警察庁のオーラが出ている人!
ぜひこの人の下で鍛えられたい!!と思うような人である。
 鶴代課長曰く、「相手との議論(何が正しいかの議論)が社会を作り出す。現実と直面せねばならぬときが多々ある。・・・。どんな時代でも警察は不偏的なものである。・・・。なぜこんなにやってるんだろう、と思うときもある。」。