【良書】内村鑑三『後世への最大遺物』(岩波文庫、1946年)

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友人の薦めで購入した本。
なるほど、今だからこそ考えるようなことを、この本にもっと早く出会っていれば、その出会ったときから考えていたであろう。

「普通の人間にとって実践可能な陣しえの真の生き方とは何か。我々は後世に何を遺してゆけるのか。」
このテーマについて、内村がどのように考えたかを述べている本。
論理的であるわけでもなく、講演内容がもとになっているため、物足りなさを感じる一面、非常に読みやすい本である。当時の内村の置かれていた状況が把握できていれば、より面白く読めるかもしれない。

このテーマは、僕が研究会に所属し、“研究”とは何かを考えていたときによく考えていたことである。
キリスト学校の講演とはいえ、本質においては全く、全ての人にとっての人生についてである。

是非お勧めする、一書。