【書評】川崎修『現代政治理論』(有斐閣アルマ、2006年)

512S445B9RL._SL500_AA240_.jpg
一週間に一章づつのペースで行ってきた、輪読もようやく終わった。
この本は教科書なだけあり、問題提起をメインにしたものであり、そのような意味では当然であるが、少し物足りなさを感じた。
だが、各章ごとにテーマが違うとはいえ、根底には、リベラルとデモクラシーについての考察が流れており、諸テーマにおける理解が深まったように思う。

再度読み直さなければならない章も当然ある。
知識としてまだ、定着されていない章もあり、この本は、今後も付き合っていくべき本の一冊である。

ちなみに、章立ては以下の通り。
一章 政治
二章 権力
三章 リベラリズムの展開
四章 現代の自由論
五章 平等
六章 デモクラシー
七章 ネーションとエスニシティ
八章 フェミニズムと政治理論
九章 公共性
十章 市民社会と新しいデモクラシー論
十一章 国境をこえる政治の理論