デモクラシーの目的

今朝久々に金子先生の話を拝聴した。
社会起業家、ソーシャルイノベーションの第一人者なだけに話は非常に面白かった。
特に彼の持論である「弱さの強さ」の話は前年聞いた以来、ずっと頭に残っている話であり、
今日また聞けたことは有意義だった。

<メモ帳>
デモクラシーの目的(ヘルド):市民個々人の自律性を高めること。
→自律性の四つの観点からの確保・拡大
・強制的権力の恣意的な行使から市民の政治的権利が保障されるというリベラリズムの古典的な目的
・市民による共同社会の意思決定への参加が確保されるというデモクラシーの基礎的な目的
・共同社会の意思決定への参加のために、参画するための能力が市民に備わっていなければならない。個人の能力を高めるために社会が最善の環境を整えることが必要。
・個々人が自らの生活や生命を自律的に成立させるために、個人による資源の入手可能性を最大化するよう経済的機会を拡大することが必要。

個人の自律性は、多様な機能領域において多様な主体が構成する権力の構造によって侵害されている。個人の自律性を拡大するために、権力が作用している多機能的な場において民主的なコントロールが実現する必要がある。